欧州主要リーグ・ドリブラー5選!

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サッカーでは試合中に1人の選手がボールを持っている時間はトータルでもせいぜい3~5分だと言われています。そんな中で1つだけボールを長く持つことができるプレーがドリブルです。相手選手数人に囲まれても奪われない技術や、駆け引きが必要になるプレーですが、奪われずにゴールまで近づくことができれば大きなチャンスになります。

今回はサッカーの魅力の一つでもあるドリブルを武器とする選手を5名紹介したいと思います。今回選んだ5名は観ていてワクワクするようなドリブルをする選手たちを選んでみました。奪われないドリブルや運ぶドリブルなど様々ありますが今回は5名の選手に絞ったので、他にも面白い選手がいたら教えてください!

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1・アラン・サン・マキシマン(ニューカッスル)

Rafael Footballより

1人目はニューカッスルに所属するサン・マキシマン。フランスの年代別代表には常に呼ばれていたが、フル代表にはまだ呼ばれたことはありません。まだ25歳と今から呼ばれる可能性はかなり高いので注目です。

彼のドリブルはまさにドリブラーと言われるタイプで、テクニックに優れスピードもある。特に独特のリズムと高度なスキルが組み合わされたフェイントは相手選手を置き去りにするほどのキレがあり、観ていて面白さがあります。フットサルの半歩ずらしのようなプレーやシザースを多用し、左サイドから右のアウトサイドを使いながらのカットインを得意とします。デビューしたての頃はドリブルのためのドリブルが多く、ゴールやアシストに繋がらない事があり批判されていましたが、近年はゴールまでの道筋があるドリブルや、自らのドリブルによってできたスペースにラストパスを送り込むなど成長が見られます。

実はサン・マキシマンはIQが145もあり、幼い頃はクロスカントリーの大会でも優勝するなどかなり才能に恵まれています。サッカーに関係あるかは不明ですが、IQ145の頭脳を使ってさらに面白いフェイントを繰り出してほしいですね!

2・ジャック・グリーリッシュ(マンチェスター・シティ)

Man Cityより

2人目はマンチェスター・シティに所属するイングランド代表MF、ジャック・グリーリッシュです。アストンビラで才能を開花させ、約1億ポンドと言われる移籍金でマンチェスター・シティニア籍しました。アンダーカテゴリの代表ではU-18アイルランド代表としてもプレーしたことがありますが、フル代表ではイングランドを選択しています。

左サイドからのカットインが特徴で、スピードは速くないにもかかわらずスルスルと相手ディフェンダーを抜き去って行きます。イングランドのイニエスタと言われることもありますが、本人はコウチーニョのプレーを参考にしていると語っています。ドリブルの姿勢が崩れないのもグリーリッシュの特徴の1つで、背筋がピンと伸びた状態で右足のアウトサイドを使ってドリブルをすることで、ドリブル中も広い視野を保つことができています。スピードはないけど相手を抜いていきたいという選手は、グリーリッシュを参考にしてみるといいかもしれません。

グリーリッシュはプレー中にストッキングをかなり下に下げるスタイルでプレーしています。レガースも子供用の小さいサイズをつけているとか。ドリブルがうまい秘訣はそこにもあるのかもしれません、、、

3・アントニー(アヤックス)

F11 Compsより。

3人目は東京五輪での活躍も記憶に新しい、アヤックスのブラジル代表・アントニー。サンパウロ出身の左利きのウィンガーです。ベースポジションは右ウィングなのでロナウジーニョやネイマールと同じ、逆足のウィンガーです(利き足とは逆のサイドでプレーすること)。

アントニーのプレーは、ブラジル人らしさ全開のテクニックを惜しむことなく見せてくれると言えます。足裏を使ったフェイントや、キレのあるエラシコ、東京五輪で見せたシザースとエラシコを組み合わせてのドリブルは「これがドリブルだ!」と主張しているような鮮やかなドリブルでした。今やトレードマークとなっている、左足でボールを引きずりながらくるっと一回転するコントロールは思わずうまい!と声が出てしまいます。アントニーは175センチと小柄ですが、フェイントなどは体を左右に大きく揺らすことで相手をとにかく横や縦に大きく動かします。そして一瞬でも隙ができたらインサイドへのカットインを狙います。また、ドリブラーにありがちなドリブルだけで終わるタイプの選手では無く、フィニッシュの精度・クロスの精度も高く、21-22シーズンのチャンピオンズリーグではグループステージ終了時点でゴールに直接関わった回数が最も多い選手でした。

アヤックスではアシストの前のアシスト・プレアシストを引き出すパスやプレーも身につけたことでますます評価を上げています。チームプレーにドリブルをうまく組み込むことができている選手は非常に珍しく、サッカー理解の良さはアントニー自身の大きな助けとなっているでしょう。

4・アダマ・トラオレ(バルセロナ→ウルブス)

SVMMより。

4人目はプレミアリーグのウルブスからバルセロナにローンで加入していたアダマ・トラオレです。サッカー界には珍しく、筋肉自慢の選手です。2022年の1月の移籍市場でウィングの補強を模索していた古巣のバルセロナが、プレミアリーグでダントツのドリブル成功率を誇っていたトラオレを買い取りオプション付きのレンタルで獲得したことで、ユース時代を過ごした古巣に復帰することとなりました。

ドリブルのスタイルはアメフト選手のようなゴツゴツした体から発揮される爆発的な加速力と、バルセロナで鍛えたテクニックを組み合わせたスタイルです。相手ディフェンダーは分かっていてもぶつかられると吹き飛ばされてしまうほどのフィジカルの持ち主で、右サイドで縦への突破からクロスを上げるプレーを得意としています。ただし、あまりクロスの精度は高いとは言えず決定力もかなり微妙なので、使い所に悩むタイプの選手であるのもまた特徴。バルセロナのシャビ監督はトラオレについて、

彼はとても成熟した選手。いつパスを出すべきなのかというタイミングを知っている。

彼はパワーもあって力強く、ドリブルで相手を抜き去り、ディフェンスもしっかりしている。

彼のポゼッションを奪い返す能力には驚かされた。

と語っていました。噂では、トッテナムのアントニオ・コンテ監督がトラオレをウイングバックとして獲得希望を出しているとか。走る重戦車として理論上は最適なポジションに思いますが、果たしてトラオレの未来はどこにあり、どうなっていくのか。楽しみです。

5・ムシアラ(バイエルン・ミュンヘン)

Bundesligaより。

5人目はバイエルンミュンヘンに所属するジャマル・ムシアラです。イングランド、ナイジェリア、ドイツの3カ国の国籍を持っており、イングランドとドイツのアンダー代表でプレーしていましたが、本人の希望でフル代表はドイツを選択しました。チェルシーの下部組織からバイエルンに移籍してすぐに頭角を表しました。なんと2003年生まれのプロデビューは17歳とまさに天才タイプの選手。ドイツでは既に代表チームの主力となっています。

ドリブラーというタイプではありませんが、ドリブルがめちゃくちゃう上手いので選びました。足元にピタッと吸い付くようなタッチが特徴的で、ボールを引きずるようなタッチを見せます。ダブルタッチも足元からボールが離れないのでディフェンス側にとってはノーチャンスのドリブルです。360度の空間でプレーできるタイプの選手で、ボールを触らずにターンをしたり弱めのパスをあえて触らないで相手を惹きつけてから、背後にできたスペースにボールを送り込んでかわしたりとハイレベルなプレーで楽しませてくれます。細身でスラっとしていますがフィジカルが弱点になっている場面は見られず、逆にリーチの長さを生かした相手から遠ざかるようなタッチも武器です。

現在バイエルンの監督を務めるユリアン・ナーゲルスマン監督の元ではDMF/CMFとしてプレーの幅を広げるよう鍛えられていて、守備の能力やポジショニングなどを身につけていきながら、特徴であるドリブルや視野の広さを生かした展開力を発揮することを求められています。若さからなのか、無駄なドリブルや遊び心を持ちすぎるというコメントをいただくこともしばしばありますが、それでもドリブルができるMFなんて相当価値が高いのは間違いありません。能力があるからこそ求められているのでしょう。

まだまだ20歳にも満たない青年がサッカー界を1人で支配してしまう日も近いかもしれません。

まとめ

今回は欧州主要リーグから5人のプレーヤーを選出してみました。ドリブルと言ってもさまざまなタイプがあり、1つとして同じものはないと思います。だからこそ個人の特徴が出やすいものでもあり、面白みがある部分でもあると思います。ネイマールやメッシ、アザールなど世界的な名手はたくさんいますが、今回はちょっとだけ隠れた選手たちを選びましたので、YouTubeなどでもぜひ調べてみてください!

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