サッカー界に限らず「クリロナ」と聞けばほとんどの人がクリスティアーノ・ロナウドを想像するでしょう。圧倒的な得点力で所属したチームを優勝に導いてくれるまさにスーパースターです。どんなチームの監督でも彼を欲しがるのは当然のことです。しかし、実際には限られた監督しか彼を手に入れることはできません。それでも彼が欲しいチームやメディアたちは、似たような若手選手が出てくるとこう呼びます。クリスティアーノ・ロナウド2世。今回はそんな「クリロナ2世」と呼ばれた選手たちの今を調べて見ました。
成功している選手や残念ながら失敗してしまった選手など様々ですが最後までご覧いただけたら幸いです。
ジョアン・フェリックス
最新のクリロナ2世の中で最も知名度が高く、活躍している選手かもしれません。クリロナと同じくポルトガル出身の22歳。出身はクリロナがデビューしたスポルティングのライバル・ベンフィカで輝かしくデビューしました。18歳の時にはUEFAヨーロッパリーグでハットトリックを達成し、翌年にはゴールデンボーイ賞を受賞しており、2019年には1億2600万ユーロ(153億円)もの移籍金でアトレチコ・マドリードへと移籍しました。現時点ではもしかすると本家クリロナより素晴らしいプレーヤーかもしれません。
カウンタースタイルのアトレチコでは多少苦しんでいる部分もありますが、それでも個人の能力は抜群で、特にドリブルの能力は世界トップレベルです。まだまだこれから活躍が楽しみな選手ですので、いつかクリロナ2世ではなくジョアン・フェリックスとしてその名を知らしめる日も近いでしょう。
ヘセ・ロドリゲス
現在はMKEアンカラギュジュに所属するヘセ・ロドリゲスはある意味最もクリロナ2世に近かった選手かもしれません。13/14シーズンにBBCが大活躍したレアルマドリードで期待の若手としてデビューするとそのシーズンにスーパーサブとして31試合で8得点と活躍します。クリスティアーノと同じ空間で手本としながら、出場時は彼と同等かそれ以上のインパクトを残しクリロナ2世として力をつけていくはずでした。しかしそのシーズンの終盤に膝の大怪我に襲われてしまいます。10ヶ月もの時間を費やし復帰するもトップフォームからはほど遠く、期待されて加入したPSGでもわずか半年で放出されてしまいました。怪我さえなければという声は今でも聞かれるほど、クリロナと実際に同じチームでプレーしていたこともあり近い存在だったと言えるでしょう。怪我に対する耐性やその後の取り組みなどの部分だけが、クリロナ2世として足りないところだったのかもしれません。
アンドレ・シウヴァ
FCポルト出身のアンドレ・シウヴァもまたクリロナ2世として期待されていました。彼の場合は2世としたある程度の結果は出したタイプかもしれません。一時期はポルトガル代表でクリスティアーノと2トップでコンビを組んでいました。ポルトでの活躍が認められてミランに移籍するも活躍できずにセビージャやフランクフルトに移籍し、フランクフルトでの2年目に28得点と覚醒します。代表には定期的に召集を受けていて既に50試合ほど出場しています。
クリスティアーノ本人も自身の後継者に指名したとされていることから、今後のさらなる得点量産が期待される選手です。期待されながらも、結果を出し続けているクリロナ2世としては少しめっずらしいタイプの選手、アンドレ・シウヴァでした。
エデン・アザール
実はアザールも若い頃はクリロナ2世と呼ばれていた。キレキレのドリブルや両足の強烈なシュートはまさに本物とそっくりかそれ以上です。チェルシーで長く活躍した後、ついにクリロナの後継者としてレアル・マドリードに加入するもまさかの体重オーバー。怪我やコンディション不良で全くと言っていいほど活躍できていません。7番のユニフォームをもう一度輝かせることができるのか、今シーズンが正念場です。
最後に
やはり本家クリスティアーノを超えることは容易ではありません。しかし、そのプレッシャーと闘いながら結果を出していくことができれば、いつか2世ではなく本人の名前で世界中から知られる存在となるでしょう。もちろん既にその殻を破っている選手がいることの事実です。ですが、広いサッカー界にはまだまだたくさんの原石が眠っています。これから誰がクリロナ2世として名をあげるのか楽しみです。
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