サッカー戦術ボードアプリ【TACTICALista】

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tacticalista

サッカーを見ることが好きな方や指導者の方、解説したり考察したりする方で、サッカーの作戦版のようなものが欲しいと感じる方は非常に多いと思います。私自身も指導の際は実物の作戦板を持ち歩いていますが、自宅で使用する際や何かを考えたりする際に、1度配置したものを壊さずに保存できたらいいのになと思うことがあります。

パソコンやタブレットなどで使用できるアプリはたくさんありますが、サッカーコートに特化していなかったり質が悪かったりしてこれだ!と満足して仕えたものにはなかなか出会えていませんでした。

そかし先日ついにこれだ!と思えるアプリ(タブレット・スマホではホーム画面に追加でアプリのように使用できる)に出会いました。

それが TACTICALista です。

これを見れば皆さんもTACTICAListaを手放せなくなるはずです!

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TACTICALista とは?

TACTICALista とはサッカー・フットサルの戦術ボードアプリケーションです。パソコン/タブレット/スマホの各ブラウザ上で動作するウェブ上のアプリケーションで、クラウドに保存することでアカウントを共有していればどのデバイスからも同じデータにアクセスすることができます。

サッカーに特化したインターフェース設計になっており、第一印象は非常に直感的な操作がしやすいと感じました。操作もとてもスムーズでデザインも基本はホワイト・ブラックが基調となっていて見やすいです。

パソコン版アプリケーションの画面。

フィールドは8種類用意されていて、ラインや選手のカラーリングは好みのものに変更可能。自チームのカラーに対応させることもできるし、好きなチームのカラーにすることも可能です。

そして個人的に1番嬉しい点が、2種類の書き出し機能がある点です。作成したボード上のイメージを、高解像度のPNG画像とシーンを繋げたコマ送りアニメーションのGIF画像として書き出すことができます。画像として下記ですことができれば、例えば印刷して共有することもできますし、動画であればよりリアルな動きを共有することができます。

フィールドは8種類から選ぶことができる。ゴール前だけではなく中盤ゾーンの切り抜きがあるのは面白い。

機能は?

TACTICAListaの機能はベーシックなものから搭載されていると嬉しい機能など細部に至るまで充実しています。

基本的なもので言うとペンツールや選手の配置、曲線や円形ツール、マーカーツールがあります。どれも基本的な機能ですがマーカーツールは種類が豊富に用意されていて、使いたいのにない!なんてことはほぼないのではないかと思うくらいの充実度です。

充実のマーカー機能。

距離計測ツール

距離計測ツールは他のアプリではなかなか見ないマニアックなツールかもしれません。

機能はある2つの地点の間の距離を、実際のピッチ上の距離に直して表示してくれるというもの。例えば、11人制のペナスティエリアの高さは16.5mですがアプリ上で距離計測ツールを使って測るとしっかりと16.5mと表示していました。

選手間の距離や相手との距離を表示したいときに使用できます。

ですが、プレーヤー間の距離は別に表示機能があるので使い方としては、ミーティング中などで一時的に示すなどになると思われます。

⚠︎ただし距離を表示したまま別の操作ができず、スクリーンショット等ができなかったためそこは不便さも感じました。もし、表示し続ける方法が分かりましたら教えてください🙇‍♂️

ポリゴンツール/ポリラインツール

ポリゴンツール/ポリラインツールは、自分で設定した頂点の数だけ自由に動かせるという機能で、ポリゴンは頂点を結んで面積などを表すことができ、ラインは折れ線を書くことができます。

実際に使用した動画。

各選手のつながりであったり、スペースを意識させるのに使いやすいという印象です。

その場で色や頂点の数をすぐに変更できるのは地味ですがありがたいと感じます。

プレーヤー間の距離表示

先ほどの距離計測ツールとは別に、各プレーヤー間の距離を表示する機能です。

選択した選手とその他の選手との距離を正確に表示してくれます。距離は見方のみや相手も含めた状態など選択して表示させることが可能です。

選手間の距離の表示。

またホームチーム・アウェイチームの作成画面で下にあるDelaunay home/Delaunay away のボタンを押すと各選手が繋がった線を表示させることも可能です。

Delaunay の表示を押すと表示可能。

ボロノイ図

最後にボロノイ図です。これはたまにサッカー番組の解説や考察などで見かけるものです。

ボロノイ図ボロノイず、: Voronoi diagramは、ある距離空間上の任意の位置に配置された複数個の(母点)に対して、同一距離空間上の他の点がどの母点に近いかによって領域分けされた図のことである。特に二次元ユークリッド平面の場合、領域の境界線は、各々の母点の二等分線の一部になる。母点の位置のみによって分割パターンが決定されるため、母点に規則性を持たせれば美しい図形を生み出すことが可能。

Wikipediaより。

要は各プレーヤーが1番近い距離の空間を視覚的に捉えるための図と考えると良いかと思います。

実際に使ってみるとこんな感じです。

ボロノイ図で表示した1-4-3-3と1-4-4-2の図。
1-4-3-3が攻め込んでいると仮定した場合のボロノイ図。

視覚的に見やすく、誰がどのスペースに近いのかが明確になます。特に守備側は守るスペースなどが意識しやすいです。

ただし、ここにはサッカーで重要な身体的な能力という要素が加えられていないのに注意する必要があります。能力によっては表示されている人とは別の人が速く追いつくことがありますし、ボールが動けば当然選手の対応も変わってきますので、これはあくまでも静止したある一瞬の状況における事象であると認知しておいてください。

アニメーションも可能

シーンを複数作成し、それをGIFとして書き出すこともできます。

長時間のアニメーションには向いていませんが、短時間のものならすぐに書き出し可能でパソコンからスマホまであらゆる機器で再生可能です。

選手の動き方などアニメーションの方がわかりやすい場合などもありますので、積極的に使用していきたいです。

アニメーションの表示。

料金は?

料金体系は2種類に分かれていて、どちらもGoogleアカウントでの登録・ログインが必要になります。

アプリの利用は無料で始めることができますが、無料の場合はいくつか制限があります。月に1.99ドル(約270円前後)のベーシックプランではより制限のない環境で利用することができます。

料金体系は以下のようになっています。

プランStarterBasic
料金無料$1.99/月
プロジェクト数3500
プロジェクトごとのシーン数315
シーンごとのオブジェクト数
11人制/8人制/Futsal
30/22/15全て60
その他なし・フィールドカラーテンプレート保存機能
・オブジェクトのシーン/プロジェクト間の
コピペ機能
・ロゴの非表示
・随時機能アップデート

無料でも十分に機能が使えますし、無料だからできないといったことも特にはありません。ですが、保存数が多い方がいいという方や、ロゴを消したい、オブジェクトをたくさん置きたいという方は、月額300円もかからないのでベーシックプランに変更することをお勧めします。

正直、このクオリティのものを無料で使用できるなんてどれだけ太っ腹なのかと感謝しても仕切れません。笑

アップグレードしてもわずか300円ですから、各クラブや指導者はできるだけはやく手に取って欲しいくらいです。

まとめ

なんといっても私が1番引かれているのは、ユーザーインターフェイスの良さです。シンプルな見た目で視覚に余計な情報が入らないのと、一目でわかる機能の使い方。初心者からプロフェッショナルまで幅広く対応してくれる面も評価ポイントです。

指導者の方々や、プレーヤーの方、サッカーを観戦するのが好きな方はぜひ手に取って体験してみてはいかがでしょうか。

TACTICALista の公式サイトはこちら→TACTICALista

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