チャンピオンズリーグ ナポリvsレンジャースの試合前インタビューで、レンジャース監督のファンブロンクホルスト監督は要注意人物としてある選手を挙げました。
ナポリの要注意人物は左ウイングの彼だ。
名前の読めない彼。
彼がボールを持つと危険だ。
ナポリ戦プレスカンファレンスより
名前の読めない彼。それもそのはず。母国語での表記は
ხვიჩა კვარაცხელია
ローマ字表記だと
Khvicha Kvaratskhelia
解説者もテキトーな感じで彼の名前を呼んでいました。彼は一体何者なのか。
どこの国のプレーヤーなのか。経歴は?利き足は?浮かんできた疑問を調べてみました。
クヴィチャ・クワラツヘリア
生年月日:2001/02/12
出身:ジョージア🇬🇪
身長:183cm
ポジション:LWG,LMF,RWG,CF
所属チーム:SSCナポリ
スパイク:NIKE
日本語読みはクワラツヘリア?
様々なメディアを調べた結果、日本語で表記する際はクワラツヘリアが1番多く使用されているようでした。しかし、海外メディアでは実況の人によってバラバラで、確実な回答を見つけることはできませんでした。これから、彼がさらに活躍することで定義されたり、あるいは本人の口から聞くことができるかもしれません。
ちなみに母国のジョージアはグルジア語あるいはジョージア語が使われているようで、Google翻訳で調べてみるとこんな感じに。
早口言葉か!と突っ込みたくなる回答でした。笑
まだまだ若手!
実は2001年生まれのまだまだ若手選手です。同じ年代にはレアル・マドリードのロドリゴや、バルセロナのエリック・ガルシアなどがいます。
風貌は髭を蓄えたベテラン選手のようですが、実は20代前半の若手なんですね。これから歳を取ったらどんな風貌になるのでしょうか。
どこでプレーしていた?
2001年生まれのクワラツヘリアですが、比較的若い選手ですのでユースはどこでピレーしていたのかというのも気になります。
今まで日本ではほぼ無名の選手ですので情報はあまりありませんでしたが、調べてみました。
ジョージアで育ち、ロシアで経験を積む
ユース年代はジョージア国内のディナモアカデミーという育成期間で育ちました。2017年にジョージアのプロリーグであるエロフヌリ・リーガにデビューします。この時のチームはディナモ・トビリシというチームでした。
2019年にロシアのロコモティフ・モスクワがローン移籍での獲得を発表します。7試合に出場し得点も決めますが、完全移籍には至らず。
2019年7月、同じロシアのルビン・カザンへと移籍。5年契約を結んだことからも期待されていたことがわかります。ルビン・カザンでは月間最優秀選手も獲得するなどの大活躍を見せました。
2022年に一時的に母国ジョージアでプレーするも、夏の移籍市場でセリエAの強豪ナポリが獲得に漕ぎ着けます。開幕から目覚ましい活躍を見せ、既にビッククラブへの移籍の噂が流れるほどです。
代表チーム
ジョージアのA代表として既に17試合の出場歴があります。その中で8得点記録していて、代表の主軸としてまたは背負っていく存在として期待されています。
アンダーカテゴリーでもU-17代表から呼ばれているため、ジョージア国内あるいは近隣国では将来有望な若手として知られていたかもしれません。
プレースタイル
両利きのウインガー
左右両足を使った切れ味鋭い切り返しを武器とするプレースタイルで、瞬間的なスピードはかなり早い印象です。また、ジダンの代名詞でもあるマルセイユルーレットや相手の股下を通すドリブルも見せてくれます。ドリブルに関しては、「どこに」スペースがあって「何を」使うかの判断が素晴らしい選手です。
フィニッシュワークに関してもカットインから右足インフロントでのコントロールショットや、縦に運んでの左足のシュートなどウインガーとしては多様なフィニッシュのパターンを持っています。
22-23シーズンのチャンピオンズリーグ リバプール戦では右サイドバックのアレクサンダー・アーノルドを4回も打ち抜く大活躍で勝利に貢献していました。
英雄マラドーナの後継者?
加入後の印象的な活躍から、ナポリファンの間では英雄マラドーナと比較する声も上がっています。クワラツヘリアとマラドーナを合わせた KVARADONA という造語も作られているほどです。
実際は容姿やプレーは全く違うもののナポリでの活躍ぶりや、これからの活躍次第ではマラドーナを超えることもあるかもしれません。
活躍に期待
クワラツヘリアについて知っていただけましたでしょうか。なかなか発音が難しい名前ですが、プレーを見ればすぐに覚えていただけると思います。
今夏にナポリに加入したばかりですが、早くもリバプールが獲得に乗り出したという噂も流れています。ですが、ナポリもそう簡単には手放さないでしょう。市場価値も急上昇を見せていることから、ビッククラブの関心はますます高まる一方でしょう。
英雄マラドーナとも比較されるそのプレーに期待せずにはいられませんん。
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