バーンリー、バルセロナ、アーセナル。これらのチームに共通することは一体何でしょうか?
そうです。タイトルにあるようにこれらのチームを率いているのはペップ・グアルディオラの弟子たちなのです。
バルセロナはシャビ・エルナンデス、アーセナルはアルテタ、バーンリーはコンパニと共に戦った選手や、スタッフとして関わったメンバーが軒並み監督として活躍しています。
さらにすごいのは、これらのチームのうち3つ全てが戦っているリーグ戦で首位の座にいるのです。
特にアーセナルのアルテタ監督は師匠の率いるマンチェスター・シティを差し置いての首位ですからその手腕は本物だと言えます。
全く同じスタイルではない
師匠と弟子なので全く同じスタイルなのかと思われますが、そういう訳ではありません。むしろスタイルはそれぞれが独自のものを表現しています。
アルテタ【アーセナル】
プレミアリーグで首位を走るアルテタ率いるアーセナルは、前線からのプレッシングや素早いトランジションはシティと共通していますが、攻撃時・守備へのアプローチは異なります。
選手が違うので戦術も違って当たり前なのですが、夏にシティから獲得したガブリエル・ジェズスの起用法(シティでは右WG起用されていた)をセンターフォワードに置いたり、ディフェンスラインにCBタイプを4人並べたりと大きく違う点が多々あります。
シャビ・エルナンデス【バルセロナ】
昨シーズン後半から満を辞して監督となったバルセロナでリーガの首位を走るのがシャビ率いるバルセロナ。
こちらはペップのシティよりもウイングに選手が充実しているため、ウイングの1対1の場面が多く見られます。
またポジショニングもピッチ全体を11人全員でカバーするようなポジショニングを取るなど、コンセプトの違いも見て取れます。
コンパニ【バーンリー】
21-22シーズンにプレミアリーグを18位で終え、チャンピオンシップ(英2部)に降格してしまったバーンリー。新監督にアンデルレヒトで結果を出したコンパニを迎え主力が半分以上入れ替わるも、現在チャンピオンシップ首位を走ります。
若い選手が多く、さらにチャンピオンシップというダイレクトフットボールが好まれる土壌という環境もあり、より縦にスピーディなフットボールを展開しています。
しかしゴール前での崩しやフィニッシュの場面に顔を出す選手の数はシティに負けないくらいのクオリティとパワーがあります。
来シーズンプレミアの舞台で見ることができるか楽しみです。
フォーメーションはただの数字
「フォーメーションは電話番号だ」というのはペップが以前発言したものですが、まさにその通りで3チームとも異なるフォーメーションを使用しています。
アルテタは守備時には1-4-4-2のような形になることもありますし、コンパニは攻撃時はよりポジションレスなスタイルです。
フォーメーションではなくより深いところ、選手たちの思考の部分の方が大事なのかもしれません。
ペップチルドレンはまだまだ増える!?
実はこの3名以外にもペップチルドレンはたくさんいます。
シャビ・アロンソ(レバークーゼン)、マスチェラーノ(U-20アルゼンチン)もそのうちの1人です。
これからまだまだ出てくるであろうペップチルドレンの采配と師弟対決に注目です!
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