コマンド

今日は中学生のトレーニングでした。最近のトレーニングで選手に求めていることは、まず自分のプレーに自信を持つために圧倒的な技術を身につけること。

技術を身につけるには取り組み続けることが不可欠だと思っています。身に付くスピードは本当に人それぞれですが、取り組み続ければ必ず身に付く。だからこそ途中で投げ出さず、せめて私と過ごす時間の間はそこに向き合ってほしいと思います。

そして今選手に1番求めているのが「コマンド」。

これはコーチングに似たサッカーの技術で、簡単いいうと「指示」と表すことができるでしょうか。ただ指示というと一方的な上下関係のような絶対的な意味を含んでいるように聞こえてしまうので、ゲームやトレーニングでその状況を解決するために必要な解決策の提示という意味で「コマンド」と言っています。

コマンドは基本的に味方選手に対して声を使って何かを伝えるものなので、コマンドができる選手は味方の状況（特にポジショニングなどのエラー）をよく見えていてかつ自分との関係もわかっていて、さらに相手を含めたピッチ状の状況が理解できていると言えます。

今まで一方的な指導（コーチからの『右だ！左だ！ちゃんとやれ！』と言った思考を奪うコーチング）を受けてきた選手はなかなか取り組み始めることができませんが、それでも必要なというよりいい選手なら持っている能力だと思いますのでチャレンジを促しています。

我々指導者が選手を動かすのではなく、選手が選手同士で互いを動かせるように、トレーニングでもっと求めていきたいと思います。