真のチームプレーヤー【アンヘル・ディ・マリア】

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みなさん、アンヘル・ディ・マリアをご存知でしょうか。

レアル・マドリード、マンチェスター・U、パリ・サンジェルマンというビッククラブを渡り歩き、代表ではメッシ、クラブではC・ロナウド、ネイマール、ムバッペなど数々のビックプレーヤーたちと共にプレーしてきた選手です。

PSG公式チャンネルより

アルゼンチンのロサリオセントラルでデビュー。デビュー当初はサイドバックとしてプレーするも、のちにウィングにコンバートされ才能が開花。ポルトガルのベンフィカに移籍すると2009-2010シーズンにはリーグ最優秀選手に選出された。その後レアル・マドリードに移籍し銀河系軍団を安定したプレーで支えながら、自らもCL決勝でMVPの活躍でクラブのラ・デシマ達成に貢献するなど天才的なチームプレーヤーへと進化していった。マンチェスター・Uでは伝統の7番を背負い、一定の結果は残したもののわずか一年でパリ・サンジェルマンへと移籍した。パリでは常に主力として活躍し、スーパースター軍団の中でも群を抜いたスキルと献身性で誰からも愛される存在だった。20-21シーズンをもって退団し、現在はバルサやユベントスなどのビッククラブが狙っていると噂されている。

レアル時代のプレー。MadridistaTVより。

ディ・マリアはどのクラブに行っても必要不可欠な存在だった。それはスタープレーヤー達と比べても遜色ないスキルや能力を持ちながら、チームのために走る・守備をする・バランスを取ることができるからだ。かつてアンチェロッティは「技術的な判断でディ・マリアではなくエジルを放出した。」と答えていた。その言葉通り、そのシーズンはディ・マリアはチームのバランスを取る存在として、攻撃時はトップ下やサイドハーフ、守備時はインサイドハーフのポジションを取ることでレアルのラ・デシマ達成に貢献。1人で3役以上をこなして見せたのだ。数字以上にチームへの貢献度は高く、アルゼンチン代表で同僚のメッシはバルセロナに何度もディ・マリアの獲得を要請していたというのはは有名な話だ。

ディ・マリアの武器は多岐にわたる。そしてそれをかなりハイレベルでこなす。器用というレベルの話ではなく、武器としてもっている。スタンダードがハイレベルと言えばわかりやすいだろうか。利き足の左足は細かいタッチを得意とし、左足だけでボールを左右に動かせるほど範囲が広いのが特徴だ。左足のイン・アウトのタッチでディフェンスを外すプレーをよく見かける。そこからのプレーは高精度のクロスやカットインからのシュート、ラストパスが多くコンビネーションは意外と少ない。そこはやはり仕上げの部分を得意とするプレーヤーという特徴があると言えるだろう。また、ラボーナを頻繁に使うため見るものをワクワクさせるという南米人らしさも併せ持つ。


S90 Footballより。

SB出身ということもあり、守備にも非常に献身的だ。レアル時代はロナウドとベイルの攻め残りを支えるために攻撃時と守備時で大きくポジションを変えながらチームのバランスを取るため守備にも奔走していた。パリ時代もネイマールとムバッペの共存はディ・マリアのバランス感覚があればこそ実現したものだろう。本職ではないため1vs1に強いわけではないが、走ってスペースを埋めることや球際で食らいついていくなどサッカー選手としてのプライドみたいなものをもっていると感じられる。だからこそ、どのチームでも必要とされ、チームメイトからも信頼される選手であり続けているのだろう。

現在34歳とベテランになったディ・マリア。フリーの彼は22-23シーズンまでは欧州でプレーしたいという希望があるようで、南米からのオファーは断っている模様。ユベントスは有力な移籍先として噂されているが、彼であればどのチームでも活躍できることは間違い無いだろう。円熟味を増したディ・マリアのプレーを来シーズンも見られることに期待したい。

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