両利きのサッカー選手たち

メッシやマラドーナはほとんどのプレーを利き足である左足でプレーすることで有名です。他にも元ブラジル代表のロベルトカルロスは悪魔の左足と呼ばれるほど、強力なキックが武器でした。サッカー選手にはそれぞれ利き足があり、利き足ではない方はそれと比べると精度や威力が落ちていたりするものです。サッカーをしている方や昔していたという方々は、利き足ではない方の練習に打ち込まれたという方も多いのではないでしょうか。しかし、サッカー界には両方の足をどちらが利き足なのかわからないほどに上手く使うことができる選手たちが存在します。両利きと言って誰が思いつきますか？それでは見ていきましょう。

小野伸二

日本人が両利きと言って思い浮かぶ選手といえば、小野伸二選手ではないでしょうか。フェイノールトで共にプレーした選手たちは口を揃えて、「小野より上手い選手はいなかった」と言います。特に、オランダ人のプレーヤーたちは衝撃を受けたそうで、とんでもなく上手かったのがよくわかります。左右両足で柔らかいタッチや、正確なパスを出すことができ、とりわけ味方が受けやすい優しいパスはエンジェルパス・ベルベットパスと呼ばれ、怪我さえなければバロンドールもとれたとさえ言われます。

Jリーグ公式チャンネルに登場している小野伸二のボールタッチは一見の価値ありです！

ウスマン・デンベレ

バルセロナに所属するウスマン・デンベレも両利きで有名な選手です。左右の足を巧みに使ったドリブルや、コーナーキックを右で蹴ったら次は左足で蹴ったりと本当に利き足がない選手です。本人は左利きと言っていますが、インタビューでは「ドリブルは左足、シュートは右足が得意。PKは右足かな。」なんて言っています。最近は右サイドに配置されていて、左足のカットインと右足のクロスを武器にアシストを量産しています。走りながら両足で交互に触るのでボールを奪う隙がないのが特徴です。デンベレを見ていると両利きっていいなと思ってしまいます。

ブラヒム・ディアス

マンチェスター・シティでフィル・フォーデンと共にグアルディオラのお気に入りだったブラヒム・ディアスですが、2019年にレアル・マドリードへと移籍してからはしばらくその才能を発揮できていませんでした。しかし、2020年にミランに移籍すると輝きを見せます。左右両足を使ったドリブルで相手と入れ替わるようなターンを武器にトップ下で10番を背負うまでに成長しました。21-22シーズンはミランのセリエA優勝に少なくない貢献をしたブラヒム・ディアスに今後も注目です！

サンティ・カソルラ

スペインのマジシャンとして、マラガやアーセナルで長らく活躍したサンティ・カソルラも両利きの選手。なんと左右両足でフリーキックを決めたこともあります。ダブルタッチやルーレットで相手をスイスイと避けるようなドリブルは、まさしくマジシャンの異名にふさわしいプレーです。ユーロ2008ではシャビ、マルコスセナ、ダビド・シルバ、カソルラ、イニエスタ、セスクなどテクニックに優れた選手たちと共に圧倒的な強さで優勝し、その後のスペイン黄金時代のチームの中心として活躍しました。

アダム・ララーナ

知る人ぞ知る選手でしょうか。サウサンプトンで活躍し、リバプールではチームの縁の下の力持ちとして支え、現在は三笘薫選手も所属するブライトンでプレーしているアダム・ララーナ。闘争心を全面に押し出したタックルや、ハードワーク、左右両足の正確なキックが武器の選手です。クロップ監督のサッカーにピッタリだと言われましたが、怪我などもあり常時出場とはなりませんでしたが、必要な選手として最後まで全力でプレーしました。ララーナは両利きなのに加えてアウトサイドを頻繁に使います。ボールを突くようにしてアウトサイドでパスを出すのは、タイミングなどが面白いのでできる選手は真似してみるといいかもしれません。多分できない、、、、

リヴァプール時代のララーナのプレーはこちらで↑

イヴァン・ペリシッチ

クロアチア代表の近年の活躍に大きく貢献してきたペリシッチもまた両利きの選手。基本は左サイドを主戦場としていますが、右サイドやトップ下もできるほど器用な選手です。ドリブルは右足を使うことが多いですが、左足でのボレーシュートやクロスは左利きの選手よりも精度が高いかも。また、ヘディングもかなり強いのでセットプレーのキッカーにもターゲットにもなれる選手です。

長く活躍したインテルから、トッテナムへと移籍したペリシッチはプレミアでも両足を使ったプレーで活躍できるのか注目です。