パトはとんでもない天才だった

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みなさんはアレシャンドレ・パトを覚えていますでしょうか。

元ブラジル代表のパトです。イタリアセリエAのミランで活躍したことで有名ではないでしょうか。

16歳の時に出場したU-20の州選手権で得点王を獲得し、インテルナシオナル史上最高の素材とまで言われました。実際、プロデビューからのキャリアはその才能を遺憾なく発揮し、プロデビュー後1分で初ゴールを挙げると17歳で出場したクラブW杯では得点を記録。18歳で移籍したミランでは冬の加入から半年間で20試合に出場し9ゴール。翌シーズンは36試合に出場しチーム2位の15得点でセリエA年間最優秀若手選手賞を獲得するなど輝かしい未来があるように思われました。

ミラン時代のパトのプレー

しかし2009-2010シーズン1月にパトのキャリアを狂わせる出来事が起こります。それが肉離れです。そこからパトのキャリアはケガとの戦いになってしまいます。2年間で8度の筋肉の怪我を起こし、試合に出ては怪我、復帰しては怪我の繰り返しとなってしまいます。

2011-2012シーズンは11試合に出場もわずか1得点と、かつての輝きは失われてしまいました。2013年に母国ブラジルのコリンチャンスに復帰してからも調子は上がらず、結果が出ていなくてもビッククラブからオファーが絶えないパトはクラブを転々とします。サンパウロでは9得点と少し復調しかけますがレンタルで所属したチェルシーでは結果が出ず、4年契約で加入したビジャレアルでもわずか半年で中国に移籍するなど鳴かず飛ばずで、もう一度サンパウロに復帰するもやはり翌年には退団。現在はMLSのオーランド・シティSCでプレーしています。

パトのMLS初ゴール

元ブラジル代表でミランでもチームメイトだったカフーもこのように話していたそう。

パトの加入から2ヶ月経った時(ミランの同僚だった)セルジーニョに言ったんだ。俺たちの目の前にはブラジル史上最高のストライカーのひとりがいる。パトだとね。

右にも左にもいけて、両足でシュートが打てて、フリーキックも蹴れて、ヘディングでもゴールを決める。ターンも鋭く、どうやって捕まえればいいのかわからなかった。

ロナウド、ロマーリオ、ベベット、シェフチェンコ、インザーギなど数々の名ストライカーたちとプレーしたカフーもとんでもない才能だと認めていたそう。当時のミランではマルディーニやネスタなど最高レベルのディフェンダーもいたのにも関わらず、誰も止められなかったというのだから驚きです。

ただ、パトについてこうも語っていたそう。

ミランを退団した後にパトについて連絡をしたら「怪我だ」と言われた。

1試合プレーしたら2試合欠場する。

「連続性がない」と。

サンパウロやコリンチャンスでも連続性がなかった。筋肉に問題があるのは明らかだったが、問題が見つけられなかった。彼は強くなったし、力強くもなった。練習後にジムにも行っていたよ。

怪我さえなければ本当に史上最高のストライカーだったかもしれないパト。それともただの早熟だったのか。

どちらにせよ、とんでもない才能の持ち主であったことに変わりはなく、サッカーの歴史に名を残したプレーヤーの一人であることは間違いないでしょう。

現在はMLSのオーランドシティでプレーしているパト。11試合に出場して2得点3アシストと好調とは言えないもののしっかりとプレーしている状態。怪我に泣かされながらも自らの才能を信じてプレーを続けてくれることを願うばかりです。

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