ペップ・グアルディオラはまたも有望な若手を手に入れた。
純粋なサイドバックとして、ボランチとして、さらには偽サイドバックとしてまるでバイエルン時代にグアルディオラがラームに求めていた役割を18歳の選手がこなしている。
リコ・ルイス(Rico Lewis)
リコ・ルイスは2004年生まれの18歳。身長は169cmと大型化が進む現代サッカーではかなり小さめと言われる。
キャリアは2013年からマンチェスターシティ一筋のクラブ生え抜きの選手で、U-16代表から常にイングランドの代表として活躍するエリートだ。
transfermarktでリコ・ルイスを見る→こちら
デビュー戦
プレミアリーグのデビュー戦は2022年8月13日のボーンマス戦。17歳と8ヶ月でのデビューだった。
またそのわずか2ヶ月後にはチャンピオンズリーグでもデビューを飾っており、ペップの大きな期待が伝わってくる。
ポリバレント
リコ・ルイスはポリバレントな選手と言える。主なポジションは右サイドバックだが、センターバック、ボランチ、サイドハーフ、左サイドバックまで幅広くこなすことができる。
グアルディオラはその特徴を生かすためにトップチームでは偽サイドバックとして起用している。
現在のところリコ・ルイスはその役割を期待以上の活躍で全うしていると言える。
立場の確立
当初は期待の若手として控えがほとんどだったが、2022年末のリーズ戦以降出番が急増。ビックマッチにもスタメン起用されるなど、期待の若手から戦力として数えられるようになった。
その証拠に1月の移籍マーケットでは、これまで左サイドバックのスタメンで起用されていたジョアン・カンセロ(ポルトガル)が移籍希望を提出するなど完全に立場が入れ替わっていることが証明されている。
ラーム2世からリコ・ルイスへ
能力やこなしている役割はラームにとてもよく似ている。守備ではサイドバックとして相手のウイングを抑え、攻撃ではボランチとしてビルドアップに関与しながら守備のリスク管理も行う。ここまではグアルディオラがラームに求めた偽サイドバックと同じ。
だがリコ・ルイスはその上に行くことができるだろう。それは彼がまだ18歳という若さでそれをこなしていることもそうだし、彼がイングランド人であることも関係している。
ゲーム中に見せる闘争心と勝利への情熱はリコ・ルイスを唯一無二の選手へと押し上げる重要なものとなり得る。
コメント