セルヒオ・ゴメス
生年月日:2000/09/04
国籍:スペイン🇪🇸
身長:171cm
ポジション:LB,LWB,LMF,CAM,CM
市場価値:1000万ユーロ
母国語表記:Sergio Gómez Martín
スパイク:NIKE
21-22シーズン成績 | 出場 | ゴール | アシスト |
ジュピラー・プロ・リーグ | 34試合 | 5ゴール | 12アシスト |
UEFAヨーロッパリーグ予選 | 4試合 | 0ゴール | 0アシスト |
JPLプレーオフⅠ | 5試合 | 1ゴール | 0アシスト |
国内カップ戦 | 6試合 | 1ゴール | 3アシスト |
合計 | 49試合 | 7ゴール | 15アシスト |
これまで
セルヒオ・ゴメスは幼い頃にエスパニョールの下部組織からバルセロナの下部組織「ラ・マシア」に移籍してから、順調に各カテゴリーをステップアップしてきました。2018年にはバルサBでの初出場を果たし本格的なバルセロナでのキャリアがスタアートするかと思われました。
しかし2018年1月30日、世界各国の有望な若手が集まるドイツの強豪・ボルシア・ドルトムントに移籍をします。バルサよりも若手の育成に定評のあるドルトムントの方が自身も成長できるという判断からの移籍だったようですが、ゴメスはここで挫折を味わいます。わずか2試合の出場機会しか得られず、2019年から2年間故郷スペインのウエスカへとローン移籍の道を選びました。ここで65試合に出場し自信と経験を手に入れたゴメスは、2021年にベルギーのアンデルレヒトに350万ユーロで移籍します。
アンデルレヒトでは元マンチェスターシティのキャプテン・コンパニ監督の元で左のウイングバック・サイドバックにコンバートされると一気に才能が開花します。元々攻撃的なポジションでプレーしており、サイドバックからの攻撃参加はチームに攻撃の厚みと、クオリティをもたらし初年度で15アシストの大活躍。
シーズン終了後、左サイドバックを探してたマンチェスターシティが1300万ユーロのオファーで獲得に漕ぎつけました。
スタイル
元々はトップ下や左右のサイドハーフを主戦場に、左足のスキルと強烈なキック、サッカー理解からくる視野の広さを武器に将来有望と考えられていましたが、バルサやレアルのようなトップカテゴリーではそのポジションでプレーするにはプレースピードの遅さが目立つようになり、時間がある時の判断は悪くないもののドイツなどのスピード感のあるスタイルの中では密集した中盤より前では限界が見えていました。
21-22シーズン、アンデルレヒトへの移籍で突如輝きを放ち始めます。当時のアンデルレヒト監督であったコンパニが、ゴメスを左のウイングバック・サイドバックにコンバートしたのです。このコンバートからゴメスはすぐに結果を出します。
優れたプレービジョンと左足のクロスが、プレーエリアがサイドに移ったことで迷いがなくなり合激面で他を圧倒するようになり、特にカウンターアタックの場面では前線へのスプリントから高精度のクロスでアシストを量産しました。また、ボールスキルはMFの選手の中でも上手い方なのでビルドアップの段階でもチームを多いに助けることができます。スタイルで言うと、シティからアーセナルに移籍したジンチェンコに似ています。
守備面ではフィジカルの部分や空中線、数的不利での対応に不安が残りますが、それでも大きく改善されていることは間違いありません。また、ポジショニングの部分でももっと柔軟性が高まっていくとさらに優れたプレーヤーへと進化することでしょう。
これから
マンチェスターシティに移籍したゴメスですが、移籍金は1300万ユーロとシティからしたら小銭程度の金額ですが、近年サイドバックに大金をかけてきたにも関わらず当たっていないシティにしては金額は低くも、当たりそうな予感のする良い補強だと感じます。
ゴメスはバルセロナやドルトムントなどビッククラブに在籍していましたが、出場時間はほぼなくここ3シーズンほどはトップリーグの1つ下のレベルで活躍していました。もしかしたら、プレミアのスピード感やフィジカルへの適応に若干時間はかかるかもしれませんが、そこを乗り越えることができればシティの理想的なサイドバックとして活躍するでしょう。
1度は閉ざされたと思っていたビッククラブでの活躍の機会が、たった1年で、ただポジションを変更しただけで瞬く間に舞い戻るのだから、サッカーとは本当に不思議なスポーツです。
セルヒオ・ゴメス。これから新時代のサイドバックとして活躍するかもしれません。
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