前回はフランス、ブラジル、ドイツを紹介したワールドカップ開幕直前メンバー紹介。今回は優勝候補と言われているアルゼンチンをはじめヨーロッパ・南米から3カ国をご紹介します。
優勝候補・アルゼンチン!メッシにワールドカップを!
南米予選をブラジルに次ぐ2位で通過したアルゼンチンはロシアワールドカップからの4年間で大きな積み上げがありました。
特にゴールキーパーとディフェンスラインは強化されたポイントで、ロメロ(トッテナム)やリサンドロ・マルティネス(マンU)を軸にベテランのオタメンディ(ベンフィカ)やタグリアフィコ(リヨン)がアルゼンチンらしさ全開のファイティングディフェンスでボールを刈り取ります。
ですが最も積み上がりを見せたのはメッシを囲む選手たちのレベルがアップした点でしょう。メッシの守備を助けながら、攻撃時にはメッシに合わせて動ける選手の不在に長年悩まされたアルゼンチン。この10年間、代表では不可能と思われたその課題を一気に解決してしまいます。
ディ・マリア、デ・パウル、ロ・チェルソ、アレハンドロ・ゴメスら走れるテクニシャンの出現により見事にはまったアルゼンチンはコパ・アメリカでブラジルを破って優勝を果たしました。
おそらく最後になるであろう「メッシがいるワールドカップ」をアルゼンチンはチーム一丸となって勝ち取りにいきます!
主な落選選手
ニコラス・ドミンゲス(ボローニャ)
ルーカス・オカンポス(アヤックス)
マヌエル・ランシーニ(ウエストハム)
ジョバンニ・シメオネ(ナポリ)
エンリケファミリー・スペイン!
2018年ロシアワールドカップではベスト16で開催国ロシアに敗れてしまったスペイン代表は、若手とベテランの融合を図りながらルイス・エンリケ監督のプレーモデルを忠実に再現することのできるまさに「ルイス・エンリケ集団」として進んできました。
バルセロナの神童・ガビとべドリを筆頭にテクニカルでプレービジョンの優れた選手たちが揃っています。
また、所属チームではレギュラーとして扱われていない選手たちが招集されていることも「ルイス・エンリケ集団」と言われる所以でしょう。
唯一の穴は絶対的な得点源がいないことでしょう。ダビド・ビジャの引退以来不在の代表のストライカー不足は依然として解決されていません。ラッキーボーイ的な存在が現れることがスペイン躍進の鍵となるでしょう。
主な落選選手
- デ・ヘア(マンU)
- セルヒオ・ラモス(パリサンジェルマン)
- ククレジャ(チェルシー)
- セルジ・ロベルト(バルセロナ)
- チアゴ(リバプール)
- ジェラール・モレノ(ビジャレアル)
オレンジ軍団復活なるか?・オランダ
今季のネーションズリーグを無敗で終えたオランダ代表は1-3-4-2-1と1-3-4-1-2と前線の組み合わせを対戦相手に合わせて変えながら戦います。
ロッベンとファン・ペルシーの2トップが活躍したブラジルワールドカップの再現を目指しているオランダ代表は、今回はデパイ(バルセロナ)を軸にベルフワイン(アヤックス)やガクポ(PSV)が攻撃陣の軸となります。
神童シャビ・シモンズが選出されているのは嬉しいサプライズです。今大会で神童から本格的なスターに成り上がる可能性もあります。
ビッククラブの主力と次代のスター候補がバランス良く選出されているのが今回のオランダ代表です。スターの頑張りと若手の押し上げがうまくハマれば2010年以来の決勝進出もあるかもしれません。
主な落選選手
- シレッセン(バレンシア)
- ハテブール(アタランタ)
- ワイナルダム(ローマ)
- グラーフェンベルフ(バイエルン)
- ファン・デ・ベーク(マンU)
- アルナウト・ダンジュマ(ビジャレアル)
コンセプトや狙いがはっきりとしている
スペインはルイス・エンリケのサッカーを体現できる人材が選出されていることがはっきりとわかります。
オランダ、アルゼンチンも人選の基準や予選を通しての戦い方からコンセプトや戦術的な狙いが見えます。軸となる選手たちとそれを囲む選手たちという構図がはっきりとしているため、ある意味クラブチーム的な戦い方をしてくることが予想されます。
それぞれの信じる戦い方で最大限の結果を求めて戦う選手たちのプレーを楽しみましょう!
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